センター便り 2017年3月 |
3月になりました。寒い日がつづいていますが、暦の上では春、そして帰宅頃に見上げる夜空は、もう春。冬の代表的な星座のオリオン座は西に傾き、南天にはしし座のレグルス、北の空には北斗七星が雄大な姿を見せています。東の空のひときわ明るい星は木星です。冬の星々は、冴え冴えとした暗い空にくっきりと輝きますが、春の星々は、霞んだように柔らかな光を地上に運びます。地上ももうすぐ春。柔らかな陽光が待ち遠しい日々です。 かねてよりお知らせしておりましたように、東京女子医大附属膠原病リウマチ痛風センターのNSビル分室(新宿区西新宿)は2月末をもちまして閉院いたしました。長らくNSビル分室に通院していただいた患者さんには寂しく思われる方も多いと思いますが、これも時代の流れ。なにとぞご理解をお願いいたします。2月25日は最終の診察日でした。最後の患者さんをお送りした後、関係者が集まってささやかな感謝の会を催し、NSビルに別れを告げました。 3月から膠原病リウマチ痛風センターは、河田町の東京女子医大キャンパスにある本部ビルで一本化した診療を行います。当センターは、膠原病、関節リウマチ、痛風などのリウマチ性疾患の総合医療施設として国内最大規模であり、受診される患者さんの数も毎日400名余りで日本一です。本部と分室が一本化して、今まで以上に多くの患者さんが本部ビルで受診されることになりますので、職員一同も緊張しています。 混雑してご迷惑をおかけしないために、昨年末からセンター外来を改装して、診察室を4つ増やし、受付窓口も増やしました。待合室もレイアウトを変え、長年使っていた椅子を刷新しました。私自身の診察日も増やしましたし、出来る限り待ち時間を短くするように、各部署が知恵を絞っております。採血などの検査が必要な患者さんに関しては、可能な限りその日の検査結果に基づいて治療や指導を行っておりますが、採血後、検査結果が出そろうまでには、どうしても1時間ぐらいかかってしまいます。なにとぞ状況をご理解の上、時間に余裕をもってお越しくださいますようお願いいたします。 3月は年度の終わりで、会社などでは決算に追われる節目の月です。学校では卒業式も行われて、懐かしい思いが凝縮される月でもあります。健康面では、スギ花粉症が最盛期を迎えますし、インフルエンザもまだまだ注意が必要です。いろいろな行事も予定されてお忙しいかと思いますが、くれぐれも体調管理にご注意いただきますよう、お願いいたします。 2017年3月 東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター 所長 山中 寿 |