センター便り 2012年5月 |
5月になり、膠原病リウマチ痛風センター前の桜もすっかり散って新緑の季節になりました。センター前には12本の桜があり、そのうち8本はソメイヨシノ、4本は八重桜です。今年もご堪能いただいたことと思いますが、淡いピンクのソメイヨシノが先に咲き、それが見事に散った後で、やや色の濃い八重桜が花を開きます。そのため毎年4月は初旬から下旬まで当センター前は桜並木になります。美しい桜の花は我々の心を癒してくれますが、当センターの桜並木が病気を持つ人々の安らぎに少しでもなればと思います。 毎年4月には日本リウマチ学会総会開催されます。今年も4月25日から28日まで日本リウマチ学会総会が開催されましたが、当センターの医師も大挙して参加しましたので休診も多くなり、患者さん方にはご迷惑をおかけすることもあったと思います。医学の世界は日進月歩ですが、どの分野でも毎年学会が開催され、研究発表や教育講演などが行われます。我々医師は、学会に参加して最新の情報に接することで臨床力を高めたり、新しい研究成果を発表して情報を共有化していますが、これは医療の質を高めるためにきわめて大切なことで欠かすことができないスケジュールです。是非ともご理解ください。 当センターは診療しているリウマチ性疾患の患者さんの数で全国一ですが、研究報告の数も全国一で、今年も多くの研究発表をいたしました。その中には関節リウマチ患者さんにお願いしておりますIORRAの成績をまとめた報告も含まれています。我々は、患者さんからいただいた情報を綿密に分析し、臨床の場に還元していますが、同時にその成果を社会に向けても発信しています。このことは患者さん方がより良い医療を受けられる土台になると思いますので、今後ともよろしくご協力をお願い申し上げます。 朗報をひとつ。本年度の日本リウマチ学会賞を私(山中)が受賞いたしました。これは大変な名誉でありますが、私個人の業績だけでなく、当センターの臨床と研究を一体化させる姿勢が評価されたものと理解しています。当センターの医師や職員のみならず、患者さん方にも感謝申し上げます。 |