センター便り 2012年1月

謹賀新年
皆様も新たな気持ちで新年を迎えられたことと思います。私たち東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センターの職員一同も、新年にあたり気持ちを新たにし、リウマチ性疾患で悩まれている患者の皆様方のために医療を前進させるために鋭意努力したいと思います。
私たちの目標は「より良質な医療」「より先進的な研究」「より魅力的な教育」です。今回は、この「医療」「研究」「教育」について少し説明します。
東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センターは、学校法人東京女子医科大学に所属する医療施設です。したがって私たちは日常の診療以外にも研究や教育をする職責があります。大学以外の多くの医療施設では、医師=臨床医として日々活躍されている方々が多いのですが、大学に所属する医療施設では、医療だけでなく研究活動や教育活動も行わねばなりません。例えば、私(所長)は、医師免許を取得した医師ですが、日常診療を行う臨床医であり、大学で研究する研究者であり、大学で学生や研修医を教育する教授でもあります。そのため1週間のうちの2.5日は外来診療、0.5日は病棟回診、残りの2.5日は研究と教育に費やしています。もちろん学生に講義もします。その合間に研究成果を発表したり最新の情報を学ぶためにさまざまな学術集会(学会)にも参加しますし、大学の様々な会議もありますし、厚生労働省関係の仕事もあり、多忙な日々を送っています。患者さんから「先生は週2日半しか外来がないので楽で良いですね」なんて言われたことがありますが、とてもそんな楽はしておりません。これは私に限らず、当センターの医師は皆がこのような状況にあります。そればかりか、当センターの医師は患者の皆様にご迷惑をかけることが無いよう学会などの休診もできるだけ避けるように最大限の努力をしております。外来休診数も他の大学よりかなり少ないと思います。そしてその中で、「より良質な医療」「より先進的な研究」「より魅力的な教育」を効率的に行うために、いろいろと工夫も苦労もしておりますことをご理解いただきたく存じます。
今年が皆様にとって実り多い一年になりますことを祈念いたします。

2012年1月1日
膠原病リウマチ痛風センター 所長 山中 寿