センター便り 2011年9月

インターネットの利用がすっかり社会で定着しました。スマートフォンが登場してさらに便利になりました。10年前にどんな携帯電話を使っていたかを思い出してみてください。本当に驚きます。今では人とのお付き合いで欠かせないメールだって一般的ではありませんでした。これからもまだまだ便利な世の中になるのだろうと思います。
ネット社会が成長してきたのとほぼ期を同じくして、関節リウマチをはじめとするリウマチ性疾患の治療も進歩しました。10年前にどんな治療をしていたかを振り返ると、これまた驚きです。生物学的製剤はひとつもありませんでしたし、多くの方が服用されているメトトレキサート(商品名リウマトレックス)も一部の人々にしか使われていませんでした。膠原病リウマチ痛風センターでは関節リウマチで受診されている皆様のご協力のもとでIORRAという患者調査を行っていますが、IORRAの結果を見るとその変遷は劇的です。
インターネットの進化と同じように医療もこれからまだまだ進化します。一人でも多くの患者様が健康を取り戻し、充実した人生を送っていただけるように、我々としても力を注ぎたいと思います。
9月になりましたがまだまだ暑い日々が続きそうです。皆様のご自愛をお願いいたします。

【お知らせ】 10月2日(日)午前7時~7時30分にTBS系列の健康番組「カラダのキモチ」で当センターの関節リウマチ診療が取り上げられます。日曜の早朝ですが、是非ご覧ください。

2011年9月1日
膠原病リウマチ痛風センター 所長 山中 寿